タオ島は、マレー半島とインドシナ半島に囲まれた「シャム湾」と呼ばれる閉鎖的な海域にあり、湾内の水深は平均45m、最大でも80mと非常に浅い海です。 日周潮汐という潮の干満が1日に1回しかないという珍しい特徴を持ち、水流はとても穏やかです。 この海を南国の強い太陽の日差しが暖めるため、水温は平均29℃の暖かさであり、 風のない日は、まるで湖かと思うくらい、水面が鏡のようになることもあります。 さらに、チャオプラヤー河・メコン河等の大河からの淡水の流入や、南シナ海から流れてくる塩水により、場所や季節、水深による塩分濃度の違いを生じさせ、他の海とは一風変わった特殊な生態系を育んでいます。 この影響で環境にマッチした生物が極端に増える傾向があり、例えばセンジュイソギンチャクに夥しい数のハナビラクマノミが共生していたり、砂地で見られる人気の共生ハゼ類も、非常に数が多いです。 このハゼたちはサイズが大きく、ダイバーが寄ってもあまり逃げないのも特徴。 フィッシュウォッチングをゆっくり楽しむことができるとともに、カメラ派ダイバーにとっても撮影がしやすい海と言えます。 また、ギンガメアジやバラクーダ、フュージュラーなどの群れ、時にはジンベエザメなどの大物も現れるという外洋的な性格もあわせ持っており、マクロ派にもワイド派にも非常に面白い海なのです。