『2023.03.03-03.07 BLUE DOLPHIN号第14回クルーズ報告』
ロケーション/カオラック
天候/快晴
水温/28-29℃
風/トリップ後半にかけて強い
流れ/基本穏やか、ところにより激流・・・
透明度/15〜25m
早いもので、3月に入り、ブルードルフィン号クルーズが始まった今シーズンも、あっという間に後半戦です。
今回のトリップは、元ビッグブルースタッフのホッシーとモエリも参戦です!
今回の海ブログの写真の大半はモエリが撮影してくれました〜
Day1
#1ハイダウェイ
#2ウエストオブエデン
#3スリーツリーズ
#4タートルロック
前日の夜にカオラックの港を出港して、起きる頃にはシミラン諸島ど真ん中に!
9つある島のうち4.5.6番に囲まれた場所で1本目はスタートです。
まずはチェックダイブです。
ウエイトやスキルなど、水中を散策しながらこの後控える残りの13本に向けて調整していきます。
まずはお馴染みの沈船「ツナレック」がお出迎えしてくれます。
欠損も少なく綺麗に横たわっている沈船の横には大きなウミウチワが!
一緒に撮ると迫力満点です。
チェックダイブではありますが、1本目からシミラン特有の魚影の濃さで圧倒されます。
黄色いフエダイが水中の斜面にビッシリ居ついています。
スカシテンジクダイやキンギョハナダイがたくさんついてる根もあります!
さらにはそれを狙うカスミアジなんかも早速見れちゃいます!
浅場のエリアでは、トマトアネモネフィッシュが1匹だけいました!
こっちですごく人気の高いクマノミの一種です。
クマザサハマムロも地面に近いエリアに下りて群れていてくれたので、水中もキラキラでした!
2本目は7番の島の西側のポイントです。
シミラン諸島西側のエリアは比較的ダイナミックな地形が広がっています!
ダイナミックな地形ではありますが、マクロも楽しめるのがここのポイントの面白さです。
まずは、トウモンウミコチョウ。
極小サイズからひと回り大きいサイズまで、たくさんいました。
同じ岩の浅場にはシシマイギンポも!
ギョロってした目と鼻の剣山が可愛く、日本での希少価値も踏まえて一目見てほしい生物です。
深場のエリアにはマッコスカーズフラッシャーラスが!
インド洋verのクジャクベラです。
ヒレを全開にした時の輝かしい色は必見です。
別名ウミウチワの街と呼ばれるポイントなだけあって、ウミウチワが至るところに咲いています。
キンギョハナダイもたくさんいますが、それだけではなく、そこに擬態して混泳しているハナダイギンポもいます。
色は似ていますが顔はがっつりギンポです。。。
一回見破ってしまえば簡単に探すことができるようになります。
3本目は9番の島の北側エリアのポイントです。
2本目とは打って変わって砂地が綺麗で癒し系のポイントです。
砂地にはソフトコーラルの美しい根が点在しています。
砂地でのハゼ遊びが充実しています。
人気のオーロラパートナーゴビー!
コトブキテッポウエビと共生している様子も見れました〜
続いて、アンダマンジョーフィッシュ!
黒い顔が穴からひょっこり飛び出しているところを見つけました!
実は胴体が白いという、顔に似つかないステキなカラーを持ってる魚です。
さらにはヒレナガネジリンボウまで!
日本でもよく見るハゼですが、遠いインド洋の海でも見れます!
砂地には他にもソフトコーラルとスカシテンジクダイがとても綺麗な根もあります。
ザ癒し系な景観に魅了されてしまいます!
ここのポイントの沖には突然ダイナミックな地形が現れるのですが、今日はいい感じの潮が当たっていたということもあって、イエローバックフュージュラーが大爆発していました!
目の前が黄色で覆われてしまいました〜。
お化けカイメンの周りも相変わらず綺麗でした〜
癒しとダイナミックさ両方兼ね備えているポイントでした!
3本目の後は、自由参加でビーチ上陸をしてきました!
上陸する島は8番の島、ドナルドダックベイです!
ビーチに上陸した人で集合写真!
ここの砂はきめ細かい砂で裸足で歩くとすごく気持ちがいいです。
10分ほど登り、絶景のビューポイントに到着です!
心地よい風も当たり、景色も抜群です!
続いて4本目はそんな8番の島で潜りました!
日があるうちに潜り始め、上がる頃には少し薄暗くなっているような時間帯に潜りました。
この時間特有の魚の動きと密集度で、再度ここのシミランの魚影の濃さに驚かされます。
夜行性のため、だんだんと根から離れていくスカシテンジクダイや逆に根に帰ってきて休もうとするアカモンガラなどを見に行きました!
星空みたいでとても綺麗です!
夜になると動きも変わりますが、色が変わる生物もいます。
ブラックピラミッドバタフライフィッシュやクマザサハマムロなどは、ここのポイントで色が変わった姿がよく見れる生物の代表例です!
初日お疲れ様でした〜!
明日はどんどん船を北上させていきます!!
Day2
#5ノースポイント
#6コボン
#7.8 タチャイピナクル
ダイビング2日目です!
穏やかな湾内で目を覚ましたあと、1本目に潜る9番の島の北側エリアに移動をしました!
少し波が当たりやすいエリアではありますが、水中は穏やかでした!
ここのポイントの目玉は、メインの根から離れたところにあるウミウチワの谷です!
スロープ状になっている道にウミウチワが両サイドから咲いています!
スケールが大きすぎて、写真に撮るのが難しいというのが難点です。
なので、小さい方のウミウチワの谷を撮ったりします。
潮当たりもいいのが、ここの離れ根なのでクマザサハマムロやイエローバックフュージュラーも群れ群れでした!
水中の岩が作り出す大きな水路もあります!
10mほどの高さの大きな岩が並んでおり、間に通っている水路もまっすぐ伸びていて、神秘的です。
水中なのに、たまに人工的に作られたような景色があるのってとても不思議な感覚ですよね。
最近ここのポイントでよく見るまだ子供サイズのホワイトチップシャークの登場で最後は締めました!
だんだん好奇心が旺盛になってきたのか、今日はダイバーに近づいてきていました!
2本目はコボンです。
シミラン諸島から1時間と少し北上した先にある島です。
まずはエントリーの場所で豪快な滝壺を見に行きました!
干満やうねりなど限られた条件でないと見れない滝ですが、今日はいい感じに見ることができました!
近くにはワヌケヤッコがウロウロしています。
和名はついていますが、日本ではほとんど見かけることがないキンチャクダイの仲間です。
たまにマヌケヤッコと名前を間違えられる可哀想な魚です。
アケボノハゼも見に行きました。
本当はアケボノハゼとは別種で、正式名称は「エクスクイジタダートフィッシュ」といいます。
名前が言いにくいので、アケボノハゼと呼んでしまっています。
コボンのすごい所は、イエローバックフュージュラーがたっくさんいるとこです!
黄色の塊になって僕らの目の前を覆ってくれます!
イソマグロ、ロウニンアジなんかも見渡すと通ってきます!
よそ見禁止ですね!
さぁ2本目の後はさらに北上して、コタチャイへと向かいます。
3.4本目は同じポイントです。
流れの向きや強さが変わりやすく、変わる度に水中の様子も変わっていくワクワクするポイントです。
ここのポイントもイエローバックフュージュラーがたくさんいますが、そのインパクトを越すほどの大きいサイズのロウニンアジが周りを泳いでいます!!
潮もよく当たり、活発に動く濃い魚影を見ながらのダイビングとなりました!
ロウニンアジだけで終わりではなく、近くにはブラックフィンバラクーダの大群れがいました!
高層ビルのように高くそびえ立っていたので、もはや押しつぶされそうでした〜!
この写真はバラクーダが真っ直ぐ並んでいて面白いですね〜
群れを楽しんだあとはウミウチワを楽しみます。
ここのポイントは色んな方角から潮を受けるため、潮向きによって咲く向きが変わるウミウチワも放射状に咲いていて、3D感のあるウミウチワとなっています!
ゴシキエビが溜まっている穴にも行きました!
甲殻類好きからしたらたまらない景色です。
ちょっと美味しそうと思いながら眺めてしまいます。
2本総じて、ワイドをがっつり楽しむことができました〜!
ここから3時間ほどかけてスリン島へと向かい明日に備えていきます!
今日もお疲れ様でした〜!
Day3
#9スリン
#10.11.12 リチェリューロック
おはようございます。
ダイビング3日目は穏やかなスリン島の湾内からアオスーテプというポイントで潜っていきます!
ここのポイントは多種多様なハードコーラルが超密集しているポイントです。
浅場はハードコーラル、それに依存するスズメダイ祭りです!
シミランクルーズ随一の癒し系ポイントになってます。
60分のダイビング、たっぷり癒されてご満悦のゲストさん達・・・
3日間ダイビングをしながらコツコツと北上してきましたが、いよいよリチェリューロックでのダイビングです。
超人気ポイントため、ここでは3本潜っていきます。
ここのポイントの何よりすごい所は魚影の濃さです。
ロウニンアジ、カスミアジ、キツネフエフキ、バラクーダ、ツムブリなどが入り乱れて周りは魚だらけになります。
この日は特にイエローバックフュージュラーなどのグルクン系の魚が多かったです。
ロウニンアジが捕食しに刺激してくれるため、目の前で魚が動き回る様子はついつい声が漏れてしまうほどです!
小さな生物も豊富にいるのが、リチェリューロック!
色鮮やかで綺麗なフリソデエビ!
可愛らしい顔で人気のあるトマトアネモネフィッシュ。
イソギンチャクの周りにキレイなソフトコーラルも付いてるので、写真映えします。
幼魚特有の白いバンドが消えかけた個体は、困った眉毛みたいで笑えます・・・
スカシテンジクダイがびっしりいる中には真っ赤な色が映えるユカタハタもいます。
いろんな色に溢れているリチェリューロック。
生物だけではないのが、リチェリューロックのすごい所です。
干潮になると1mほど水面に出る岩の上には緑の草が生い茂っています。
満潮の時には水中からその様子を見ることができます。
綺麗なソフトコーラルも通り道で見つつ、3本楽しく潜ることができました!
最終日はコボンで2本潜る予定のため、船を走らせていましたが、途中で船の不具合によって安全な場所で停泊することになりました。
朝になって部品が到着しましたが、コボンまで向かうのは時間の都合上厳しいとの判断で、代わりにリチェリューロックで1本潜って帰港となりました。
Day4
#13 リチェリューロック
朝イチ誰もいないリチェリューロックでBIG BLUEの完全貸切です。
太陽が出始めた頃に潜るのことはなかなかないポイントですが、朝でもリチェリューロックはリチェリューロックでした!
生物たちも朝ごはんの時間なのか、いつも以上に捕食シーンを見ることができました!
特にキツネフエフキをはじめとする種類ごちゃ混ぜの群れが何往復も僕らの前を通って捕食する様子は堪らなかったです。
そして、この日はゲストさんのお誕生日でした。
皆んなで打ち合わせして水中でお祝いし、記念写真を撮りました〜♪
おめでとうございます!!
リチェリューロックからカオラックの港までは少し距離があるので、ゆっくり船の上で器材を乾かしたりしながら帰港していきました!
今回、船のトラブルがあり申し訳ございませんでした。
予定の変更を快く受け入れていただいたゲストの皆様に感謝申し上げます。
ご協力ありがとうございました。
そして、ご参加いただきありがとうございました!
またお会いできるのを楽しみにお待ちしております!!
下船後は皆さんカオラックにご宿泊でしたので、みんなで美味しいタイ料理レストランへ打ち上げに行きました。
本日お誕生日のゲストさんもおられたので、みんなでお祝いしました!
カオラックと言えば海鮮です!
大人気、クンチェナンプラー(タイ風エビのお刺身)
プーニムパッポンカレー(脱皮したての蟹のカレー風味の炒め物)
最高に楽しいメンバーで充実のダイビングクルーズを楽しんできました!
報告/TAKESHI、GOHKI
写真/乗船したお客様より頂きました
タイ・タオ島&カオラックでダイビングするならビッグブルーへ!